スカウト媒体でのスカウト方法について
エージェントとして業務を行うにあたり、必ず必要となるのが求職者との接点を持つことです。自社求人広告プラットフォームを持っている企業であれば、自社媒体にてほとんど集客を賄っておりますが、一般的にほとんどのエージェントがスカウト媒体でスカウトメールを打ち、転職者とのマッチングを行っているかと思います。ただ、なかなか返信がこなかったり、スカウトを送りたい求職者はすでにたくさんスカウトを貰っており、送る前から諦めてしまう事も多くあるのではないでしょうか?
今回はスカウト媒体で常に10%以上の返信率を維持しているコンサルタントの方からお聞きした、スカウト媒体でのスカウト方法についてお話していきます。
転職者のインサイト
スカウト媒体に登録されている転職者は大きくエージェントから届くエージェントスカウト、企業から届くダイレクトスカウトの2パターンがあります。エージェントからも企業からも多くスカウトメールが届いているので、送るスカウトメールには、他のスカウトメールと違って差別化を出す必要がございます。例えば、人材業界に興味を持っている求職者がいた際、HRビジネスに特化している弊社はその求職者の転職にはお力になれるかと思います。しかし、HRビジネスに特化していることをスカウトメールでアピールしないと求職者にとってHRビジネスに強いかどうか分かりません。自社の特徴や強み、スカウトを送るコンサルタントの経歴などはスカウトメールや媒体プロフィールに記載することは大切です。
スカウトパターン
次にスカウトの種類についてご説明します。
スカウトパターンには大きく4種類ありますので、1つずつ簡単にご紹介していきます。(画像参照)
希少性が高い案件スカウト
ジョブ型スカウトと呼ばれ、ご紹介したい企業のみ1件の案件だけをご紹介するスカウト方法です。
メリット
ご紹介したい企業のみスカウトメールに記載しているので、興味を持っていただけると返信が返ってきやすく、応募に繋がりやすいのが特徴です。
デメリット
ダイレクトスカウトで企業から直接届いていたり、他のエージェントからすでにご紹介されているケースだと返信が見込めないことが多いです。また、注力したい企業が他のエージェントも注力している場合、バッティングが起きてしまい求職者の取り合いとなってしまいます。
ポイント
独占求人など希少性の高い求人で送るとバッティングが少なく、返信が返ってきやすくなります。
複数求人紹介型スカウト
ラインナップ型スカウトと呼ばれ、求職者の希望条件に合わせて、自社保有の求人で該当するものを複数ご紹介するスカウト方法です。弊社のエージェントが比較的に一番多く送っているスカウト方法になります。
メリット
複数の案件を同時にご紹介するので、興味を持っていただける可能性が高いです。
デメリット
案件に共通点が無かったり、求職者にとって興味関心の薄い企業一覧だと、返信が見込めないことが多いです。
ポイント
複数案件をご紹介しますが、何かしら求人の共通点を持たせることが大切です。求職者の所属する企業や求職者の経歴に親和性があるとより返信が見込めます。また、紹介する企業の順番はなるべく有名な企業から並べることがオススメです。
共感性が高い案件スカウト
求職者とコンサルタントに何かしらの共通点を見出して送るスカウト方法です。在籍企業、経験業種、出身大学など案件ではなく、エージェントのこれまでの経歴、経験で返信を見込む方法ですので、比較的に第二新卒や20代など若手からより返信を見込めるものになります。
メリット
面談をする前から興味を持っていただいているケースが多く、グリップ(関係性構築)がしやすい傾向にあります。
デメリット
案件でスカウトをしていないため、面談の中で初めてご紹介する流れとなります。
ポイント
学歴や経験などでサーチ条件を絞ることができるので、自社でのバッティングが少なく、比較的に数を送ることができます。
また、同じ大学ご出身の方や前職の企業が同じ人などには、ジョブ型やラインナップ型で送る際にも、少しスカウトメールに記載することで、返信が見込めやすくなります。
特色PR型スカウト
登録されているご経歴や経験を確認し、求職者が現在どういった悩みや課題から転職を検討しているか?仮説を立てて問題提起などをして送るスカウト方法です。
メリット
求職者の経歴や経験などをより確認したうえでお送りするので、これまでご紹介したスカウト方法以上にオリジナリティなスカウトメールをお送りすることができます。
デメリット
スカウトの送信1件に対し、時間が掛かるため、スカウトを多く送ることができません。
ポイント
求職者の特徴やご経験を一番見やすい場所(スカウトメールの冒頭など)に記載して、少しでもスカウトに興味を持っていただける様、工夫することが大事になってきます。
スカウトを送る際に大切なこと
大切なことは2点あります。1点はスカウトメールにオリジナリティを出すこと、もう1点は面談をゴールと捉えないことです。
スカウトメールにオリジナリティを出すこと
どのスカウト媒体でもテンプレートを作成してスカウトを送っているかと思います。テンプレートも時間をかけて作成はしているかと思いますが、スカウトを送る際に少しでも求職者の情報を記載して送ることが大事になってきます。理由としては、テンプレートメールは転職者から見てもテンプレートであると分かりやすいです。特色PR型でもお話はしましたが、求職者の経歴やご経験をしっかりと確認のうえ、スカウトを送っていると求職者に伝えることで、テンプレートで送るよりも返ってきやすくなります。
面談をゴールと捉えないこと
冒頭でエージェント業務は求職者との接点を持つこと、すなわち面談を行うことは大切だとお伝えいたしました。確かに大切ですが、あくまで面談は手段であり目的ではありません。企業の保有している求人によってペルソナも変わってきますが、ペルソナに合った求職者にスカウトを送り、面談を行っていきましょう。
まとめ
今回はスカウト媒体での返信率10%以上のコンサルタントからお聞きした、スカウト媒体でのスカウト方法についてお話いたしました。エージェントとしてペルソナ層の求職者と接点を持つことが、業務の中で一番重要になるといっても過言ではありませんので、ただ決めた数を送る、テンプレートのまま送ることは止め、目的に沿ったスカウトメールを送っていきましょう。
弊社はHRビジネスに特化したエージェント業を行っておりますので、弊社に転職相談をしてみたい、話だけでも聞いてみたいという人がございましたら、下記のお問い合わせよりご連絡ください。